冷や水。
2008年 10月 22日
数年前はリッターあたり60円台後半であったものが、今や2.5倍前後。
8月の最高値時には軽油もリッターあたり170円台突入でしたので、3倍近い水準です。
これが、欧州のようなディーゼル車主体のマーケットにも暗雲をもたらしています。
既に欧州の一部の国ではガソリン価格を軽油価格が上回る状況となり、元々エンジンの製造
コストの高いディーゼル車にはまさに冷や水を浴びせた格好に。
欧州市場でも徐々にガソリン車回帰が始まっているそうで、向こう数年でディーゼル車のシェア
も現状の50%超から30%程度にまで縮小するのでは? との予測も出ています。
我が国でもせっかく日産が国産勢の先陣をきってクリーンディーゼル車を市場投入してくれた
のですが、その後三菱パジェロがあとに続くも、それ以降に他社から市場投入されるという話
は残念ながら今のところない状況だとか・・・。 一部メーカーではディーゼルユニットの搭載
車両発売計画を白紙に戻してしまったというところもあるそうです。 これはNOx対策の
触媒に高価な貴金属を使わざるを得ないという背景もあるんだそうです。 オマケにDPFも
装備しなければならず、車両コストも高くなり、ユーザーとしては魅力半減ですからねぇ。
これだけ燃料費が高騰し、且つ軽油とレギュラーガソリンの価格差が詰まってしまうと、私の
ように年間6万キロも走ってしまう使い方であれば燃料代で十分に元が取れる勘定にはなる
のですが、やはりそうでない場合はガソリン車やガソリンエンジンのハイブリッド車のほうが
魅力的且つ合理的な選択肢になってきてしまいそうです。